ご挨拶
当院は2013年9月に窪谷産婦人科より移転、生殖医療の専門施設として開院いたしました
なかなかお子様に恵まれないご夫婦のために、これまで培ってきた生殖医療に関する知識や経験を活かし、充分な医療情報の提供を行い、ご相談のうえ、ご夫婦にあった最善の治療を行っていきたいと考えております。
医師・看護師・胚培養士・臨床検査技師・受付スタッフ一丸となって治療のサポートをさせていただきたいと思います。
2020年3月
医療法人社団 満葉会
くぼのやIVFクリニック
はじめての方へ
初めて受診する時期について
予約が取れた都合のよい日にいらしてください。
来院された時点で実施可能な検査から行っていきます。
※初診時は、問診・検査や治療の説明がありますので、時間がかかる場合があります。
初診時のお子様連れでの来院はご遠慮いただけますようお願いいたします。
初診の予約方法について
初診の方はweb予約のみとなります。
Web予約はこちら
持ち物
- 健康保険証
- 紹介状(お持ちであれば)
- 前医での検査結果・健康診断の結果(お持ちであれば)
- 基礎体温表(記録があれば)
紹介状はなくても診察できます。ただし、紹介状や1年以内の検査結果がある場合、
重複した検査を行わないでよい場合がございます。
1年以内に受けた健康診断結果、子宮がん検診結果、前医での検査結果をお持ちであれば
ご持参ください。
受付時間・担当医表
【診療受付時間】
月火水木金土:8時30分~11時30分
月火水木金土:13時30分~16時00分
◎担当医師は変更になる場合がございます。
お知らせ をご確認ください。
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日・祝日 |
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山口・原田 |
原田 |
山口・原田 |
山口・左 |
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山口・古屋 |
山口・左 |
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診療内容
不妊症の検査・治療
くぼのやIVFクリニックでは妊娠を希望する方に専門医がしっかりお話しを聞かせて頂き、適切な検査を行います。不妊症と一言で言っても原因には排卵因子、卵管因子、男性因子、免疫因子、子宮内膜症因子、加齢による因子など多くの原因があります。検査結果を詳しくご説明させていただき、ご相談しながら治療方法を決定します。わからない点、疑問があればご遠慮なくご質問ください。
検査項目
- 経腟超音波検査
- 血液検査 女性内分泌機能検査、卵巣予備能(AMH)検査、クラミジア検査、抗精子抗体検査、甲状腺機能検査、血糖検査など
- 子宮卵管造影検査
- 精液検査
- 子宮鏡検査など
一般不妊治療
年齢、不妊期間、検査結果等を考慮しながら、体への負担の少ない治療法から開始し、ステップアップをしていきます。
- タイミング指導 超音波検査による卵胞モニタリング、尿中LH検査等行い、排卵時期を予測し夫婦生活を持つ時期を決定していきます。
- 人工授精 異物や不純物を取り除いた洗浄精子を子宮内に注入することで、精子と卵子が出会いやすくなり、妊娠しやすくなります。
- 排卵誘発剤使用による治療 排卵障害がある場合には、排卵誘発剤を使用し、治療を行います。
生殖補助医療(体外受精・顕微授精)
一般不妊治療を行っても妊娠しない場合、卵管性不妊、男性不妊、免疫性不妊、子宮内膜症合併不妊の場合、また女性の年齢が高い場合、女性の年齢が高くなるほど妊娠率は低下するため、体外受精や顕微授精といった生殖補助医療をお勧めします。生殖医療専門医が年齢、検査結果等をふまえ、ご相談の上最適な方法を決めていきます。
また他院で体外受精・顕微授精治療を行っているが妊娠しない方もいらっしゃるかと思います。その場合には子宮鏡検査、慢性子宮内膜炎検査、ERA検査、Th1/Th2検査など、反復着床不全の原因を調べ、治療をご相談します。
治療について不安はあるものです。まずは外来にてご相談ください。また体外受精・顕微授精の説明会を行っております、お気軽にご参加ください。
体外受精(IVF)顕微授精(ICSI)の流れ
- Step1 卵巣刺激
- 多くの卵子をとるために排卵誘発剤を使いたくさんの卵胞を育てます。
- Step2 採卵
- 経腟超音波をみながら腟壁から卵巣に針を刺し、体外に卵子をとり出します。
- Step3 受精
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体外受精(IVF)
採取した卵子と精子を受精させます。 体外受精は培養液中で卵子と精子を受精させます。
顕微授精(ICSI)
顕微授精は顕微鏡下で卵子に精子を1匹だけ注入して受精させます。
卵子活性化
良好な精子が卵細胞質に入ると、カルシウムイオン濃度が上昇し、卵子活性が起こります。しかし、精子や卵子にその力がないと卵子活性化は起こりません。そこで顕微授精を行った後、人為的に卵細胞質内のカルシウムイオン濃度を上昇させる処理をすることで卵子活性化を促すことができます。受精障害や重度の男性不妊の患者様に適応となる場合があります。
- Step4 胚移植
4〜8分割した胚または胚盤胞を細いカテーテルを使って子宮腔内に移植します。
- 胚凍結保存
- 胚凍結保存法とは、体外受精、顕微授精で得られた胚を液体窒素で凍結させて保存する方法です。当院では培養3日目の初期胚または培養5〜6日目の胚盤胞の状態で凍結保存をしています。胚が多く得られた場合、通常1個胚移植するため、それ以外の余った胚は凍結保存することができます。また、卵巣が排卵誘発剤の刺激で腫れてしまった場合、胚を全て凍結しておいて、腫れがひいてから凍結胚を融解して子宮内に戻す場合もあります。胚はそのまま凍結すると細胞の中に氷の結晶が形成され、細胞を傷つけてしまいます。そこで当院では、胚を凍結保護剤に浸し急速に凍結することで氷の結晶が形成されずに凍結することが可能なガラス化凍結法(Vitrification)を行っています。
- 凍結胚移植
- 凍結融解胚移植をする場合、自然に排卵した数日後に胚移植する方法(排卵周期胚移植)とエストロゲン、プロゲステロンの薬を使って子宮内膜を整えていき、そのうえで胚移植する方法(人工内膜周期胚移植)があります。また、胚が子宮内膜に着床するには、胚の表面を覆っている透明帯の一部に亀裂が入り、胚が透明帯の外に出てこなければいけません。(これをhatching=孵化と言います。)凍結胚を融解した場合、透明帯が硬くなっていて孵化しにくい場合が多いため、当院では孵化しやすくするために透明帯に切り込みを入れる、透明帯開口法(assisted hatching)を行っております。
不育症検査・治療
妊娠はするけれども流産や死産を繰り返す場合、不育症検査および不育症治療をお勧めします。年齢や流産回数を考慮し、ご相談の上、検査・治療を決定していきます。夫婦のみで悩まず、まずはご相談ください。
検査項目
- 不育症検査
- 経腟超音波検査
- 夫婦染色体検査
- 抗リン脂質抗体検査
- 凝固系検査
- 内分泌検査
- 子宮形態異常検査(子宮卵管造影検査、子宮鏡検査)
- 不育症治療 アスピリン療法、ヘパリン療法、手術など
カウンセリング
カウンセリングとは?
カウンセリングとは、精神的に病んでいる人やその家族が利用するものだと思われている方もいるかもしれません。しかし、カウンセリングを受けることは、精神的に弱い、異常、病気というわけではありません。
カウンセリングで扱う「こころの問題」とは、日々の生活の中で生じてくる問題に対して、時に自分なりに対処しきれず落ち込んでしまったり、不安な気持ちが残ってしまうことです。
カウンセリングとは、ご自身が一人で抱えておられる様々な悩み事、不安な気持ちを話すことによって気持ちの整理をしながら、自分で考え判断し、問題解決のできる力を取り戻してもらうための場です。
どのような時にカウンセリング受ければいいの?
- 本当にうまくいくか不安でしょうがない
- 夫が治療に協力的でない
- うまくいかないのは自分のせいだと責めてしまう
- 自分の感情をコントロールできない
- 家族や周囲との関係がうまくいかない
- 辛さ、悲しみなど自分のことをわかってくれる人がいない(少ない)
当院の実績
その他
今後妊娠を考えている方の婦人科疾患(子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮内膜ポリープ、卵巣機能不全など)の相談・治療もおこなっております。手術が必要な場合はくぼのやウイメンズホスピタルや大学病院等とも連携し、妊娠から分娩までをトータルに考えた治療を行います。
また、がん治療等で妊よう性温存を考えている方のご相談なども行っております。
スタッフ紹介
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院長
山口 隆
経歴
昭和大学医学部卒
都立墨東病院周産期センター 産婦人科
虎の門病院産婦人科 リプロダクティブセンター
所属学会
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
日本不妊カウンセリング学会
日本遺伝カウンセリング学会
資格
日本産科婦人科学会 産婦人科指導医
日本専門医機構 産婦人科専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
母体保護法指定医
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副院長
くぼのやウイメンズホスピタル生殖・内視鏡センター長
原田 竜也
経歴
東京医科歯科大学医学部卒
東京医科歯科大学 周産女性診療科 講師
所属学会
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
日本産科婦人科内視鏡学会
American Society for Reproductive Medicine
資格
医学博士
日本産科婦人科学会 産婦人科指導医
日本専門医機構 産婦人科専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本産科婦人科内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医
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医師
林 若希
資格
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
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左 勝則
経歴
埼玉医科大学病院
資格
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本専門医機構 産婦人科専門医
日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会 臨床遺伝専門医
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胚培養士
興津 裕代
資格
日本卵子学会 生殖補助医療胚培養士
日本臨床エンブリオロジスト学会 認定臨床エンブリオロジスト
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進藤 宏美
資格
日本卵子学会 生殖補助医療胚培養士
日本臨床エンブリオロジスト学会 認定臨床エンブリオロジスト
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小林 文乃
資格
日本卵子学会 生殖補助医療胚培養士
日本臨床エンブリオロジスト学会 認定臨床エンブリオロジスト
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前田 真子
資格
日本臨床エンブリオロジスト学会 認定臨床エンブリオロジスト
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田中 絵理
資格
日本不妊カウンセリング学会 体外受精コーディネーター
日本卵子学会 生殖補助医療胚培養士
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看護師
齊藤 愛菜
資格
日本不妊カウンセリング学会 体外受精コーディネーター
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カウンセリング
廣橋 愛
資格
臨床心理士
生殖心理カウンセラー
よくある質問
- Q初診時はどのような診察の流れになりますか?
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A受付後、待合室でお待ちいただく間に問診票のご記入をお願いします。
次に看護師から一般的な不妊症スクリーニング検査についての説明があります。 その後、医師による問診・内診・超音波検査などを行い、今後の検査・治療のスケジュールをたてていきます。最後に会計をして終了です。
- Qどのような検査を行いますか?
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A一般的には超音波検査・頸管粘液検査・ホルモン検査・クラミジア抗体検査・抗精子抗体検査・甲状腺ホルモン検査・糖尿病検査・子宮頸がん検査・子宮卵管造影検査・精液検査などの検査を行います。必要があれば子宮鏡という内視鏡を使っての検査も行います。 もし、1年以内に別の病院で行っている検査があったら当院では行わなくても結構ですので、検査結果をお持ちください。また、検査を希望しない方はその旨を医師にお伝えください。
- Q検査は健康保険の適用になりますか?
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A不妊治療には健康保険が適用になる検査や治療と保険適応外(自費)の検査や治療があります。人工授精および体外受精、顕微授精といった生殖補助医療には保険適用はなく、保険適応外(自費)診療となります。
保険診療と自費診療は同時に行うことは認められていません。そのため1項目でも自費診療の項目がありますと、単独では保険診療となる項目でも自費診療となります。
- Qどのような不妊治療を行いますか?
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Aまずは経腟超音波で卵胞の発育の状態をみて排卵日を予測し、排卵日にあわせて夫婦生活を持っていただくタイミング指導から開始し、しばらくタイミング指導を行っても妊娠しない場合は排卵日に細いチューブを使って精子を子宮内に送り込む人工授精(AIH)にステップアップします。
AIHを3〜7回行っても妊娠しない場合は、女性の卵巣から卵子をとりだし卵子と精子を体外で培養して受精させ、順調に分割した受精卵を子宮内に移植する顕微授精にステップアップします。これは一般的な治療の流れなので今までの治療歴・患者様の年齢・ご主人の精子の状態などを考慮して早めに体外受精、顕微授精にステップアップする場合もあります。
(当院には日本卵子学会、日本臨床エンブリオロジスト学会認定の胚培養士が4名おり、人工授精はもとより、体外受精・顕微授精・胚凍結・精子凍結なども担当しています。)
施設紹介
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受付
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待合ロビー
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培養室
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顕微鏡システム
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分析装置
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培養装置
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内診室
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手術室
アクセス
千葉県柏市柏1-1-7 池松ビル4階
TEL.04-7136-2601
[ 電車 ] JR常磐線、東武野田線「柏駅」南口より徒歩約1分、
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医療法人社団満葉会 採用担当
電話:04-7160-2235 (採用担当直通)
Email:yoshida-k@kubonoya.or.jp
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